「結婚する前にお互いのこともっとよく知りたいから」
「仕事が忙しくて一緒に住まないとなかなか会えないから」
「どうせ彼の家に入り浸りなのだから一緒に住んでしまったほうが経済的」。
様々な理由で同棲するカップルたち。
ある調査結果によれば、2〜30代女性で一度でも同棲したことのある人は、3人に1人という高確率に。しかし、さらに、その調査結果によれば、同棲したカップルの婚約率は50%、つまり半数が結婚に至らず別れているという結果に。
学生のうちの同棲ならいざ知らず、アラサー女子のみなさんが同棲するにはその先に「結婚」と言うゴールを目指している方がほとんどだと思います。
そこで、今回は見事(!?)同棲から結婚に持ち込んだ31歳のリナさんに「成功体験談」を伺い、同棲女子たちが気をつけるべきこと、してはいけないこと、を学びましょう。
Contents
同棲→結婚。黄金ルートで幸せを掴むリナさんの場合
- Lips Lady ステータス
- 名前 :リナさん
- 職業 :PR会社
- 年齢 :31歳
- 年収 :500万
- 交際期間 :8年
- 似ている芸能人:倉科カナ
- 好きなブランド:FLAY ID
彼との出会いを教えてください。
「今から5年前、私が26歳の時、3年付き合った前の彼と別れて落ち込んでた時に、会社の同僚のマミちゃんが彼の友達でおすすめがいるから4人で飲もうって誘ってくれて。正直あんまり気が進まなかったんですけど、週末一人で過ごしても、家でうじうじしてるだけなので、行くことにしたんです」
翔太くんの第一印象は、「物腰が柔らかくて、誠実で優しそうでまじめな感じで“おすすめ物件“って言葉がぴったりの彼でした笑」。別れた彼は5つ年上の広告代理店勤務。遊び慣れた彼とは、一緒にいると本当に刺激的で楽しかったけれど、つきあってる間に浮気の心配が絶えなくて、ほとほと疲れてしまった、という。
「翔太くんは芸能人で言うと、身長を高くした濱田岳。いわゆるイケメンとはほど遠かったけど、同い年とは思えないほど落ち着いていて、素朴で一緒にいるとホッとできて、でも、話してて楽しくて、ああ、こういう人と付き合うと幸せになれるんだろうなあ、って思ったんです」。
帰りがけ,ラインの交換をし、その日からやりとりをするようになったという。その後何度か会ったが、デートの誘いも彼女からがほとんど。会ってると楽しそうにはしているのだが、キスはおろか,手をつなぐこともなかったそう。そんなデートを10回くらい続けたのち、しびれを切らしたリナさんが「翔太くん,どういうつもりで私と会ってるの?」と切り込んだという。
彼は「リナちゃんのことは好きだよ。だから会ってるし。でも、リナちゃんがどういうつもりかわからなかったから、、、」と。彼女は、持ち前の肉食女子っぷりを発揮して「じゃあ、つきあおう!」と引っ張り、交際がスタートしたという。
付き合って2年、同棲を検討し始めた2人
付き合ってからも主導権はほぼ彼女が握っていたという。
「最初は,煮え切らないやつだなあって思ってたんだけど、それは彼の慎重さや優しさ、誠実さの裏返しなんだって気づいてからは、ますます大事な存在になりました」。
付き合って2年目の冬、彼が仕事で新規プロジェクトのリーダーを任されるようになって、仕事が劇的に忙しくなり、会えない日々が続いた。会いたい、いや、俺だって会いたいけど、仕事が忙しいんだから仕方ないだろうってケンカが続き、このままでは破局を迎えると危惧したリナさんは、「だったら、一緒に住まない?」と提案した。
今までもデートの大半は一人暮らしをする翔太さんの家で、が多かったが、彼の家に通う半同棲と同棲では重さが違う。でも、26でつきあいはじめて2年、28歳になったリナさんは、結婚も意識していたので、「これをきっかけに」という目論見もあったそう。
「翔ちゃん、仕事忙しいし、洗濯とか掃除とかしてる暇もないだろうし、ごはんもろくなもの食べてないじゃん。私、今、仕事落ち着いてるからやってあげられるし、そうしてあげたいの。何より、翔ちゃんともっと一緒にいたいもん」とPR会社勤務、普段からプレゼン慣れしているリナさんは、同棲のメリットを彼に刺さるようにアピールしたという。
素直な彼は「ありがとう。じゃあ、一緒に住もうか」ということに。
一緒に住むなら、今の1ルームじゃなく、もう少し広い部屋にしようということになり、彼の青山一丁目の会社へも彼女の北参道への会社へも一本で、わざわざ出かけなくても近所に素敵なカフェや雑貨屋などがあり、日常を楽しく過ごせそうな自由が丘に焦点を絞り、55平米12万の1LDKに決めた。
まわりの同棲カップルにリサーチし、「お金のことは最初にちゃんと決めておいたほうがいい」というアドバイスのもと、敷金礼金や家賃などの費用は折半に、家で食べる食費は彼女が、電気代や水道ガス代、外食するお金は彼が持つ、ということで決まった。「結婚してずっと住むには狭い部屋だけど、子供ができるまではここでいいかな、とかいろんなことを想像してウキウキしてました」というリナさん。
実際、同棲生活は楽しく,前以上に一緒にいる時間も長くなり、二人の関係は深まっていったという。しかし、1年経っても2年経っても「結婚」という言葉が出てこない彼に、30歳目前のリナさんは焦りを感じたという。
同棲も楽しい。しかし草食系の彼からのプロポーズが待ちきれない...
「一緒に住んでるから、逆に平日も会えるからいいよね、ってことで、週末はずっと一緒にいるというよりも、彼も私もどちらか1日はお互いにしたいことをして過ごして、1日は一緒にいるって感じで。その自由さが居心地が良すぎて、私ですらこのままでいいんじゃないかな、って思ってたので、男の彼はなおさらだったと思うんですよね」。
大学時代の友人や会社の同僚が次々と結婚していく中、もう30、もし彼と別れたら、次を探すのは本当に大変だし、何より大好きな彼と結婚したい、が、きっかけがつかめずにいた。結婚を催促して彼に鬱陶しいと思われたらいやだけど、このままずるずるというのも耐えられない。実家の両親にも「結婚はまだか」と帰省するたびにつつかれるのも面倒だった。
そんな矢先、リナさんが体調を崩したという。
「子宮内膜症でした。2、30代の女性の人に1人はなると言われる病気だし、私の周りでも患ってる人が何人かいたので、そんなに重く受け止めていなかったのですが、医師から、症状が重くなると不妊の原因にもなってしまうと聞き、目の前が真っ暗になりました」。
学生の頃は、30歳までには結婚して,きっと子供も産んで母親になってるんだろうなあって思っていたのに、実際30になった現在、結婚もしておらず、子供は産むことすらできなくなるかもしれないと思ったら、悲しくて情けなくて涙が止まりませんでした。
彼にそのことを伝えると
「子供は絶対に産めないの?」「そんなことはないみたい。治療法はあるし、子宮内膜症でも子供を産んでる人はたくさんいるって」「そっか。そしたら、リナの体が一番大切だから、まずは治療しよう。で、結婚しよう。体が治ったら,赤ちゃん作ろう。それに、もし、赤ちゃんができなくったって、二人きりの人生もリナとなら楽しいよ」。
「で、って何よ? ついでみたいに言わないで!」「あ、ごめん、ごめん、俺たち長いし、リナのこと好きだし、そろそろ結婚しようかなって思ってたんだけど、どうやってプロポーズしようかなあと思ってたんだけど、いまリナの話聞いてたら、つい言いたくなっちゃった。かっこいいプロポーズじゃなくてごめんね。でも、幸せにするよ、っていうか、幸せになろう」。
絶望から一転、結婚へ向け幸せいっぱい
不幸中の幸ともいうべきか、瓢箪からコマというべきか。今二人は来春の結婚に向け準備中、子宮内膜症の治療も順調だという。
今回,リナさんの話を聞いて,彼女の勝因は、「思いやり」と「素直さ」と「かわいげ」だと思った。
「自分が不安だから同棲しよう」という自己中心的な提案ではなく、「彼の支えになりたいし、一緒にいたい」と相手を思いやりつつの、かわいげのある提案。そして「もしかしたら自分は子供を産めない体かもしれない」というデメリットを隠さず、彼に状況を説明した素直さ。結婚したい女子たちは、「駆け引き」に必死になるより、そこを大事にしたほうがいいのかもしれない。