こんにちは。白玉あずきです。結婚を視野に入れた人生を考えているけれど、さて、どうしたものだかと、もやもやしている働くアラサーのみなさん。そんな方々に「本当にこの人と結婚していいのか」をジャッジするヒントにしてほしい「その男と結婚しちゃダメ!」図鑑。第25回は「金ないアピール男」です。
自分のことに使える金は十分あるものの、彼女には「お金がない」と言う
結婚には、経済力が必要です。お金がなければ、生活が成り立ちません。
今の生活をベースに、結婚は、最低限、その質を落とさないことが大前提、という人も多いでしょう。
あわよくば結婚によって生活をランクアップさせたいと、目論んでいる人もいると思います。
なので、自分によっぽど財力があり、今後について考えてみても、確実な収入のめどがあって、安心。かつ、相手を養っていこうではないかという気概がない限り、「お金がない」人と結婚する気にはなかなかなれないでしょう。
そう考えてみれば、男性が、専業主婦狙いのアラサーOLとの結婚に二の足を踏む理由も納得ですね。
まぁ、相手がどう思っているかどうかは、このコラムでは考えないようにしているので、そのあたりはスルーすることにして、今日の問題は、「金ないアピール男」です。
「金ないアピール男」の口癖は、「お金がない」です。
とはいえ、本当にお金がないかというと、そういうわけでもない。
「好きなアパレルブランドのファミリーセールで、10万円の靴が半額になっていたから3足買った」と嬉しそうに語る人や、レンジローバーからランドクルーザーへ、そして、BMWの5シリーズへと、3年後ごとに車を買い替える人、不動産投資に手を出す人の中にも、彼女に「お金がないんだよね~」としょっちゅう言う男性がいます。
夜の飲食店で接客業をしていた知人は、「たいがいの男が、“金ないアピール男”だ」と言います。「男性って、自分だけが相手にお金を使っていると、損をした気分になるんですよ。だから、私たちは、損を感じさせないように、お客が支払うお金より、ちょっとだけ多めを装ってサービスするわけ」。
「金ないアピール男」の彼女への「お金がない」アピールは、つまりは「こっちが対等だと思えるような行動をとれよ」の言い換えです。
カフェやコンビニでの買い物が、なぜか「自分担当」になっていく
それを察知して、行動に移す女性はたくさんいます。
たとえば、ディナーをごちそうになったら、そのあとに行くカフェは自分が彼におごる。
たとえば、ドライブデートのときのガソリン代や高速代、駐車場代は彼が払ってくれているから、コンビニでおやつを買うときは、自分がレジに並んでお会計する。
それはそれでアリです。金払い比率で言うと、こっちが3で彼氏が7。まずまずのバランスのいいフェア感があります。
だがしかし。長く付き合っていくうちに、その構造が次第に歪みを見せてきます。
ディナーを食べていなくても、ふたりでカフェでお茶するときには、こっちが払うのが当然のような雰囲気ができあがっている。
彼の家の冷蔵庫の中身や生活雑貨が切れたときに、コンビニへの買い出しを頼まれても、代金を渡されない。
こっちがコンビニの買い物を頼むときに、代金を渡すと、おつりを戻さない。
一緒にコンビニやドラッグストアに行くと、シェービングクリームや男性用シャンプーなど、自分だけが家で使うものまで勝手にカゴに入れてくる。
金額そのものは、大した額ではありません。ただ、やたらと、こっちのほうが「自分の財布を開ける回数が多い」ことが気になる。
最初は彼氏に対して「気を遣って」いたから、あえてこちらがやって「差し上げていた」行為なのに、それが、いつのまにか、「ふたりの関係のルール」のように相手がふるまうことに、ついイラっとしてしまう。
お前も自分の財布開けよ、っていうか、どうしてこういうことになった!? という気持ちが湧きあがる。
こうなってくると、好バランスとはいえません。たとえ、実際の金払い比率が、初期設定と変わらず3:7だったとしても、感情として、5:5、あるいはそれ以上になっています。
また、彼女に「金がない」アピールをする男は、結婚しても、「夫婦の会計は別」制度を導入する人が多い。「そのほうが、ラク。自分も、自分のお金は自分で管理したいし、相手に把握されたくない」という人ならよいでしょうが、独身時代に「金ないアピール男」だった男は、家計の相談をするときにも「え、俺、お金ないよ?」とお金がないことを主張する傾向があります。大丈夫でしょうか。
普通に稼いでいるんだから、お金がないはずがない。にも係わらず、平気でしれっと「お金がない」と言う。「ないならないで、なんとかする方法を考えようよ」は通用しません。だって「ないものはないんだから」という発想です。
お金があってもなくても「ない」で片づけようとする男と、暮らしをひとつにできるでしょうか。いや、無理(反語)。です。