今や3人に1人が離婚しているといわれる日本。「“性格の不一致”なんて結婚前にわかるはず!結婚後に後悔したくない人がすべき3つのこと」でもお話ししたように、離婚原因で最も多い理由は、「価値観の違い」や「性格の不一致」だそうです。
しかしこの「よく考えりゃ結婚前にわかるだろ、それ」と突っ込まざるを得ないような理由で離婚した人の多くが、「結婚したら変わってくれると思った」といっているのだとかいないのだとか……。さらに、できちゃった結婚で夫婦となった人たちにおいては、「子供ができたら変わってくれると思った」なんだとか。
よくもまぁ賭けのように結婚できるもんだわ〜なんて現実主義の筆者は思ってしまうのですが、残念ながら「結婚したら変わってくれるはず」というのは完全なる妄想であり理想であり希望ですので、現実的にそんなうまい話はほぼないと考えたほうが無難なのです。
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「結婚すればパートナーも変わってくれるはず」という思いは、現実を見ないようにしているだけ
「変わってくれると思ってた」、ゴマンと聞くようなこの言葉、何を根拠に?と問われたらきっと答えられない人が多いでしょう。それもそのはず。だってありもしない現実に勝手に期待して、思い通りにならなかかったからといってブーたれているだけなんですもの。
結婚前の彼に変わってくれそうな兆しが少しでもあったのなら別ですが、ただ「さすがに結婚したら変わってくれるでしょ」「子供ができたら変わってくれるでしょ」と思うのは、あまりに都合の良すぎる解釈。ただ現実を見ずに結婚を急いだ安易な考えの結果でしかないのです。
しかし、理想と現実は違うということは重々解っていても、結婚への焦りやこの人を逃したくないという思い、若さゆえの衝動などから、どうしても都合の悪い現実に目を背けてしまいたくなる時もあります。今までどんなことも「なんとかなる!」と楽観的な考えで乗り越えられてきた人以外は、まるで賭けのようなこの危険な考えは、やがて離婚につながるリスクと紙一重であるということを頭に置いておいて欲しいと思います。
変わってもらうよう努力をしてる?思っているだけでは“後輩いびり”と同じ
「夫に変わって欲しい」という悩みを抱えている人は多いもの。でも、私が日々思うのは「この人たちは、“夫に変わってもらうための努力”をしているのかな?」ということです。
こう言ってしまうと、「家事も育児も夫のこともいっぱい頑張ってるわよ!」なんて目くじら立てて怒っちゃう女性もあらわれたりするんですが、頑張っていると主張する女性のなかに“変わってもらえるような努力”をしている人は、果たしてどのくらいいるのでしょうか。
ただ「夫はないもしない」「うちは育児に協力的じゃない」と文句を言ってるだけではないでしょうか?夫に「これ手伝ってもらえない?」と頼んでもいないのに「うちの夫は何もしようとしない」と言ってはいないでしょうか。自分がいつもやっている掃除や洗濯の仕方を教えてもいないのに「夫は何をやらせてもダメだから」と言っていないでしょうか。
心当たりのある人、いるでしょう?
毎日家事や育児をやっている妻と同じようなことを、普段やっていない夫に求めて、さらに100点満点まで期待するなんて理不尽な話です。反対に考えれば、夫が、専業主婦の妻に対し「明日俺の代わりに営業に出て、大口の契約一本取ってこい」と言っているようなもの。そう、無理に決まってるんです。
変わって欲しいのであれば、まずはどうして欲しいのかを具体的に夫に伝えることが大切。さらに、夫は仕事で例えるなら新人や未経験者と同じ。どういう方法でやるのか、どうすれば正解なのかという正しいマニュアルを伝えてあげないとできるわけがないんです。それもないうちから「うちの夫は何もしない」なんて、まさに後輩いびりや新人いびりと同じなんです。
「私は変わったのに!」って、知らねーよ(笑)
「私は子供と夫のために遊びたい気持ちも我慢していつも一生懸命なのに、彼は何にも変わってくれない!」という人がいますよね。ママ友たちに「男ってそうよねー」「うちも同じだよー」なんて言われて、同じようなレベルの人たちと同じような傷を舐め合って安心している人も多いものです。
女性は、大切な人のために時には頑張りすぎてしんどくなってしまうときがあります。そこまで求められてもいないのに、勝手に張り切ったり考えすぎたり。それが自らの首を絞めてしまうこともしばしばで、行き場のない怒りを夫のせいにしてしまうことがあります。
夫に「俺と子供のために変われ」と命令されたのなら別ですが、そうでなければ妻が変わったのは妻自身の問題。誰にも強要されていないのに、今の状況を自分自身で作っているにもかかわらず「私は家族のために変わったのに!」なんていうのは、言葉は悪いけれど「知らねーよ(笑)」ってな話ですから、怒りの矛先を夫に向けるのはお門違いです。
結論として、今現在なにか“結婚したら変わってくれそうな確固たる兆し”がある場合でなければ、「変わってくれそう」と期待して結婚するのは非常にリスクが高いといえるでしょう。「一回くらいの離婚は社会経験さ!」と思える人ならぜひ結婚してみるべきですが、「できれば離婚は一度たりともしたくない」と考えるのであれば、今の彼へのその過度な期待、もう少し考え直してみてはいかがでしょうか。