「システムエンジニアの平均年収はいくら?」
「未経験でシステムエンジニアへ転職すると年収は安い?」
システムエンジニアへの転職を検討中で、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
転職する際、仕事へのやりがいはもちろん、年収も気になりますよね。結論からお伝えするとシステムエンジニアの年収は、平均値よりも高いです。とはいえ年代や雇用形態によっても異なりますので、本記事で詳しく解説します。
また、システムエンジニアが年収アップさせるポイントも解説していますので、ぜひ参考にどうぞ。
システムエンジニア平均年収はいくら?
システムエンジニアの年収は、いくらぐらいなのでしょうか。
ここでは、システムエンジニア平均年収についてご紹介します。
正社員・派遣社員・アルバイトの場合
システムエンジニアの平均年収は、正社員・派遣社員・アルバイトによって異なります。
雇用形態 | 正社員 | 派遣社員 | アルバイト |
平均年収 | 約498万円 | 時給2,222円 | 1,192円 |
※参照:求人ボックス「システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」
※2022年7月14日時点での数値
この表をみて分かる通り、システムエンジニアの平均年収は約498万円です。厚生労働省が調査した令和2年度の日本の平均年収は、約342万円となっているため、日本の平均値よりも高い水準となります。
月収で換算すると42万円となりますが、これはあくまで正社員の数値です。派遣社員とアルバイトは時給制となるため、年収は本人次第となるでしょう。
20代・30代・40代の年代別年収比較
システムエンジニアの平均年収は、年齢によっても異なります。以下の通り、20代・30代・40代の年代別年収を比較してみました。
年齢 | 平均年収 | 月収 |
20〜24歳 | 339万円 | 25.4万円 |
25〜29歳 | 445万円 | 30.6万円 |
30〜34歳 | 533万円 | 35.8万円 |
35〜39歳 | 573万円 | 38.7万円 |
40〜44歳 | 621万円 | 42.1万円 |
45〜49歳 | 651万円 | 43.4万円 |
※参照:求人ボックス「システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」
※2022年7月14日時点での数値
わかりやすく20〜40代の年齢層を6階級に分けてみましたが、年齢が上がるにつれて年収も上がることがわかります。
特に40代は、年収600万円以上と高年収の分類に入るため、このレベルを狙う人はキャリアを積んでいくことが大切です。
【Web系エンジニア正社員年収推移】
🔸1年目:400万
🔸2年目:500万
🔸3年目:550万コロナ前と比べて100万円近く上がっている理由は
🔹ジュニア層の採用枠縮小
🔹エンジニア転職ブームによる求職者増
↓
💡見込みのある人しか転職できない努力が徐々に対価として反映されて来ていますね!
— よーすけ|Web系エンジニア (@yosapro) July 14, 2022
地域別の年収比較
さらに、システムエンジニアは地域によっても年収が異なります。以下に、地域別の年収をまとめてみました。
平均年収 | 平均時給(派遣) | 平均時給(アルバイト) | |
関東 | 474万円 | 2,208円 | 1,151円 |
関西 | 469万円 | 2,107円 | 1,102円 |
東海 | 449万円 | 1,975円 | 1,151円 |
北海道・東北 | 429万円 | 1,652円 | ー |
九州・沖縄 | 423万円 | 1,661円 | 1,001円 |
四国 | 416万円 | 1,601円 | ー |
甲信越・北陸 | 414万円 | 1,785円 | ー |
中国 | 412万円 | 1,767円 | ー |
※参照:求人ボックス「システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」
※2022年7月14日時点での数値
上記表をみると、システムエンジニアの平均年収は関東が「約471万円」で全国でNo.1の高さとなります。さらに細分化すると「1位:東京都559万円」「2位:神奈川県535万円」「3位:千葉県473万円」という結果です。
一方、中国地方が全国で最も低く「412万円」となりました。日本の平均年収「436万円」と比較すると、低い数値だということがわかります。
システムエンジニアで高年収を目指すのであれば、関東圏内の企業に勤めるのをおすすめします。
未経験からシステムエンジニアに転職した場合の年収は安い?
結論からお伝えすると、未経験からシステムエンジニアに転職した場合の年収は安いです。
理由は、エンジニアは、ITスキルによって年収が変わってくるからです。基本的に、中途採用を募集している企業は、即戦力として期待しています。
スキルが高ければ高いほど、対応できる業務範囲も広がり、期待値も上がります。期待値が上がれば、比例するように収入も上がる仕組みです。
未経験者であれば、スキルがそこまで高くないため、業務範囲が限られます。そのため、実際に現場で働いてスキルをみがかなければ、年収が上がることはありません。
しかし、転職する際、最低限のスキルを身につけておくことはできます。最低限のスキルを持っておき、入社後にどんどん経験値を積んで収入をアップさせましょう。
今年の4月にケータイショップの営業からインフラエンジニアに転職しました。
未経験からの転職ではありましたが、おかげで年収60万円アップ!!!
不安を抱えながらではありましたが、あのまま続けていても先が見えない状態だったので思い切って行動できました。#転職 #未経験からエンジニア— ふっくん@インフラエンジニア (@fuku_engineer) July 12, 2022
システムエンジニアの年収を上げるには?
システムエンジニアとして働くのであれば、年収を上げたいと思っている方も多いでしょう。
ここでは、システムエンジニアの年収を上げる方法をご紹介します。
システム開発のスキルを上げる
システムエンジニアの年収を上げるには、システム開発のスキルを上げることが重要です。エンジニアは常に最新技術や高いスキルを維持しなければならない職業です。
システム開発に必要な「要件定義」「基本設計」「詳細設計」などの上流工程をメインにスキルアップすることをお勧めします。
上流工程ではクライアントとのヒアリングや企画、予算・スケジュール管理など開発全般に携わり下流工程に指示を出します。そのため、エンジニアとしての技術的なスキルに加え、マネジメント力、コミュニケーション能力、分析やヒアリング力も必要です。
「経営知識」「プロジェクトマネジメントスキル」「プログラミング知識」など、スキルが上がれば、活躍できる場面が増え、昇進や昇給が期待できます。
年収をあげたいのであれば、まずは自分の価値を高めるためにもシステム開発のスキルを上げましょう。
エンジニアの年収を上げるための方法として,一つの案件・場所に長く留まらず、色んな案件を経験してスキルを身につけることが大事よ
環境を大きく変えるために手っ取り早い手段って転職だったりするから、今転職する気がない人もなんとなく意識しとくといいわよ✨️#駆け出しエンジニアと繋がりたい— おかまエンジニアの人生相談🍑 (@okamaengineer) April 17, 2021
難易度の高い資格を取る
難易度の高い資格を取ることも、年収をあげる1つの手段です。システムエンジニアとして役立つ資格を持っていることで、企業によっては「資格手当」を受け取れます。
資格手当は、固定給にプラスしてもらえる金額であるため、取得すればそれだけ収入を上げられます。
しかも、難易度の高い資格ほど支給額が増える傾向であるため、難しいと言われているIT関連の資格を取得するのも年収アップにつながるでしょう。
特に「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」はどちらも国家資格で、システムエンジニアであれば、取得しておきたい資格です。
転職する
現在、エンジニアとして働いているものの、収入が低ければ転職するのも1つの方法です。
その場合、今の会社よりも年収の高い企業を見つけて、自分のキャリアやスキルなどをうまくアプローチする必要があります。
基本的にIT業界は人手不足に悩まされており、売り手市場です。システムエンジニアとして、十分な知識やスキルを持っているのであれば、貴重な人材としてみられます。
あなたの価値が高まれば、それだけ高い給与を提示されやすくなります。年収が高い大手企業への転職も可能と言えるでしょう。
エンジニアになるまでは、エンジニアで年収上がる人なんてごく一部では?と疑っていた…
けど、IT業界に入ると普通エンジニアでもどんどん給料が上がっていく。転職やフリーランスになるとさらに年収はアップする。
ほんとにヤバい。#駆け出しエンジニアと繋がりたい— トミセン|30代転職エンジニア (@tomisenblog) July 14, 2022
システムエンジニアが選ぶべき年収の高い転職先
システムエンジニアとして働く以上、高い年収を期待している方も多いですが、そんな方々は、年収の高い以下3つの転職先がおすすめです。
- 大手企業
- 外資系企業
- 好調な業界のSE
大手企業は、一次請けの上流工程を担うことが多いため、高い年収が期待できます。しかし業務範囲が広いため、高度なスキルが必要です。
また、外資系企業は一般的に日系企業よりも年収が高い傾向です。海外の企業が日本でビジネスを展開するリスクを少しでも減らせるように、優秀な人材を確保します。そのため、高めの年収を提示されやすいです。
さらに好調な業界のSEは、その名の通り業績が好調であることから、高年収が期待できます。特に近年では医療・医薬業界、外資系の保険会社や証券会社などが該当します。
以上の3つの転職先は、転職エージェントが求人を多く抱えているため、まずは転職エージェントに登録して探してみましょう。
転職でシステムエンジニアの年収をアップするポイント
最後に、転職でシステムエンジニアの年収をアップするポイントを2つご紹介します。
転職エージェントを利用する
上述しましたが、まずは転職エージェントを活用することです。
転職エージェントに登録すれば、さまざまな優良求人を見ることができます。中でも、システムエンジニアに特化したエージェントを利用すれば、多くのエンジニア求人が見れるため、自分のスキルや経験と照らし合わせ、よりマッチした企業へ応募できます。
また、各エージェントで抱えている「非公開求人」や「独占求人」も見逃せません。どちらも、一般公開されていない質の良い求人ですから狙い目です。
転職エージェントに複数登録しておくことで、出会える非公開求人の数も多くなります。エンジニアとして働く上で、自分に合った企業に巡り会えるチャンスが増えるでしょう。
特に、レバテックキャリアではIT・Web業界のエンジニアもしくはクリエイターの求人が豊富です。IT業界に特化しているため、業界の特徴や傾向などを踏まえた転職支援が受けられます。
システムエンジニアを目指している方で、エンジニアの経験がある方は、登録しておきたいエージェントです。
スカウトサービスを活用する
スカウトサービスを活用することも年収をアップするポイントです。
スカウトサービスとは、企業からあなたに対して直接オファーが来る仕組みとなります。スカウトサービスをうまく活用し、実績とスキルをアピールすることで、優良企業から声をかけてもらいやすくなります。
オファーする企業は、履歴書や職務経歴書を見てあなたに魅力があると判断しています。そのため、選考をスキップできる可能性が高いです。このような企業のオファーを受ければ、内定が取りやすくなるでしょう。
特にスカウト転職サービス大手の「ビズリーチ」では、年収1,000万円を超える求人が3分の1以上と豊富です。登録しておくことで、高年収が期待できる企業と巡り合うことができます。
ヘッドハンターの質が高く、年収の交渉も行ってくれるため、年収アップの転職が期待できるでしょう。
まとめ
本記事では、システムエンジニアの平均年収についてご紹介し、年収アップさせるポイントも解説しました。
システムエンジニアの年収は、500万円弱と日本の平均年収よりも高いです。しかし、あなたのスキルやキャリア次第では、年収を上げることも十分できます。
システムエンジニアとして年収を上げるには、転職エージェントに登録して、年収が高い企業に絞って転職活動をするのもおすすめです。ぜひ、本記事を参考にしてみてください。